八草の滝は、日置川を挟んだ対岸から眺める形の滝で、柱状節理の岸壁を一気に流れ落ちる姿が美しい一本滝です。 陽光を浴びた水しぶきが虹のように輝く「七色の飛沫」も見どころのひとつで、晴れた日には特にその美しさが際立ちます。 大塔日置川県立自然公園内に位置し、自然豊かな山間部の景観とともに楽しめます。
水量は雨量に大きく左右され、乾季には枯れてしまう事もしばしばあり、それ故に「幻の滝」と呼ばれています。 増水時は迫力満点で、「天から水が降ってくるよう」と評されるほどの姿がみられます。
八草の滝は、元々は「品瀬川の滝」(または品瀬谷の滝)と呼ばれていました。現在の「八草の滝」という名称は、 行政資料や日本の滝100選選出の際に、大字久木の字「八草」にちなんで広く付けられたものと考えられています。 なお、近くの八草谷にも別の滝が存在するため、訪れる際は名称の混同に注意が必要です。
かつては滝の下を通る古道(旧県道や熊野古道大辺路街道関連の脇道)があり、人々の往来に利用されていました。 現在はその道も廃道となり荒廃が進んでいるため、滝壺の近くまで赴くのはかなり困難です。 周辺には熊野古道大辺路の仏坂などの史跡も残り、自然と歴史を同時に楽しめる土地でもあります。
山桜が薄紅色に滝の周囲を染める季節。
新緑が最も美しい時期で、多くの撮影レポートが寄せられる、八草の滝の見頃とされる季節。
水量が多い時期を狙うと迫力ある滝の姿に出会えるが、道の安全性には十分な注意が必要。
水量によって表情を変える八草の滝は、訪れるたびに違う姿を見せてくれる、まさに「幻の滝」。
新緑に輝く一本の流れと、虹のように舞う水しぶき。
熊野古道大辺路街道の歴史が息づくこの山間で、
自然がつくり出す静かな絶景にふれてみてください。